結婚式の乾杯あいさつ、成功の秘訣!頼まれたら押さえたいマナーとそのまま使える例文集
結婚式の披露宴で、突然「乾杯のあいさつ、お願いできますか?」と頼まれたら…! 嬉しい気持ちと共に、「何を話せば良いんだろう?」「失敗したらどうしよう…」と、ちょっぴり不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
乾杯のあいさつは、披露宴の始まりを告げ、会場全体を盛り上げる大切な役割があります。新郎新婦にとっても、ゲストにとっても、記憶に残る素敵な瞬間です。
この記事では、結婚式の乾杯あいさつを頼まれたあなたが、自信を持って本番に臨めるよう、あいさつの基本的な構成や失敗しないためのマナー、そして関係性別のそのまま使える(※)例文集をご紹介します。(※あくまで一例です。ご自身の言葉でアレンジして使用してくださいね!)
結婚式の乾杯あいさつって、どんな役割?
結婚式の披露宴は、乾杯のあいさつをもって華やかにスタートします。乾杯の発声は、集まったゲスト全員の祝福の気持ちを一つにし、お二人の門出を盛大にお祝いする合図のようなものです。
乾杯のあいさつを任されるということは、新郎新婦から厚い信頼を寄せられている証拠。心を込めて、お祝いの気持ちを伝えましょう。
乾杯あいさつを頼まれたら、まず何をすべき?
乾杯のあいさつを依頼されたら、快く引き受けた上で、いくつか確認しておきたいことがあります。
- 誰に向けてのあいさつ?:新郎側からの依頼か、新婦側からの依頼かを確認しましょう。
- 新郎新婦の意向:披露宴の雰囲気や、あいさつで触れてほしいこと(馴れ初め、人柄など)、逆に触れてほしくないこと(過去の恋愛、内緒の話など)がないか、事前に本人たちに確認しておきましょう。
- 所要時間:乾杯のあいさつは短く済ませるのが基本です。だいたい1分半〜2分程度が目安ですが、事前に正確な時間を確認しておくと安心です。
- 出席者の顔ぶれ:会社関係の方が多いのか、友人や親族が多いのかなど、出席者の顔ぶれによって話し方や内容を調整すると良いでしょう。
- 自分の紹介方法:新郎新婦との関係性(友人、同僚、先輩など)を、どのように紹介してほしいか確認しておくとスムーズです。
これで安心!乾杯あいさつの基本的な構成
乾杯あいさつは、以下の基本的な流れに沿って構成すると、分かりやすくまとまります。
- 始めに:
- 自己紹介(氏名、新郎新婦との関係性)
- 乾杯の発声という大役を任されたことへの感謝の言葉
- 新郎新婦への結婚のお祝いの言葉
- 新郎新婦の紹介:
- お二人の簡単な紹介(例:「新郎の〇〇さんとは大学時代からの友人で…」「新婦の〇〇さんとは職場の同僚で…」など)
- あいさつをする側から見た、お二人の人柄や魅力に触れる(例:「いつも明るく、周りを和ませる〇〇さん」「真面目で、頼りになる〇〇さん」など)
- 心温まるエピソード(簡潔に):
- 新郎または新婦との、心に残るエピソードを一つか二つ。(短く、ポジティブな内容を選びましょう。長すぎる身内ネタは避けましょう。)
- お二人の交際中の素敵なエピソードや、結婚の報告を受けた時の喜びなどを簡潔に。
- 結びの言葉:
- 新郎新婦の幸せな未来を願う言葉。
- 今後の二人の発展や、末永い幸せを祈る言葉。
- 会場のゲストへの感謝の言葉。
- 乾杯の発声:
- グラスを手に取るように促す言葉。
- 「ご唱和ください」など、ゲストに乾杯への協力を促す言葉。
- 大きな声で「乾杯!」
この流れを意識して、自分の言葉で文章を組み立ててみましょう。
失敗しない!乾杯あいさつの話し方マナーと注意点
せっかくの良いあいさつも、話し方やマナーが良くないと台無しになってしまうことも。以下の点に注意して、自信を持って話しましょう。
- 話す時間:前述の通り、1分半〜2分程度に収めるのが理想です。長すぎると、ゲストが手持ち無沙汰になってしまいます。
- 声の大きさ:会場全体に聞こえるように、ハキハキと、普段よりワントーン明るい声で話しましょう。マイクの位置も調整してください。
- 視線:原稿ばかり見ず、新郎新婦、そして会場のゲスト全体に視線を配りながら話しましょう。笑顔も忘れずに!
- 姿勢:背筋を伸ばし、堂々とした姿勢で話しましょう。猫背になったり、手で隠したりしないように注意してください。
- 忌み言葉・重ね言葉を避ける:「別れる」「終わる」「切れる」「離れる」「重ね重ね」「たびたび」「しばしば」など、お祝いの席にふさわしくない言葉(忌み言葉)や、不幸や再婚を連想させる言葉(重ね言葉)は避けましょう。
- ユーモアはほどほどに:場を和ませる程度のユーモアは良いですが、内輪受けを狙いすぎたり、新郎新婦をいじりすぎたりする内容は避けましょう。下ネタや、誰かを傷つける可能性のある内容は厳禁です。
- お酒の量は控える:あいさつの前に飲みすぎるのは厳禁です。本番で呂律が回らなくなったり、思わぬ発言をしてしまったりする可能性があります。
- スマートな振る舞い:あいさつの前後には、新郎新婦や会場のゲストに一礼することを忘れずに。
関係性別そのまま使える!乾杯あいさつ例文集
ここでは、関係性別に乾杯あいさつの例文をいくつかご紹介します。ご自身の言葉にアレンジして、オリジナルのあいさつを作成してくださいね。
<友人代表の場合>
「皆様、ただ今ご紹介にあずかりました、新郎〇〇さんの友人の〇〇と申します。このような晴れの席で、大役である乾杯の音頭を取らせていただくこと、大変光栄に存じます。〇〇、〇〇さん、本日は誠におめでとうございます!
〇〇とは、大学時代からの付き合いで、かれこれ〇年になります。学生時代は(楽しかったエピソードを簡潔に)。卒業してからも、仕事の悩みや将来のことなど、何でも相談できる大切な友人です。
そんな〇〇から、〇〇さんとお付き合いしていると聞いた時、いつも明るく(新婦の人柄)な〇〇さんにぴったりだなぁと感じました。お二人が一緒にいる時の〇〇は、本当に幸せそうで、見ているこちらまで温かい気持ちになります。
これから楽しいことも、もしかしたら大変なこともあるかもしれませんが、お二人で力を合わせて、笑顔あふれる素敵な家庭を築いていってください。
結びに、お二人の末永い健康とご多幸をお祈り申し上げまして、私のあいさつとさせていただきます。
それでは皆様、グラスをお持ちください。
新郎新婦のご多幸と、ご両家、ならびに皆様方の今後のご健勝を祈念いたしまして、
乾杯!」
<会社関係(同僚・後輩)の場合>
「皆様、ご紹介にあずかりました、新郎〇〇さんと同じ会社の〇〇部で働いております、〇〇と申します。本日は、〇〇さんと〇〇さんの晴れのご結婚披露宴にお招きいただき、誠にありがとうございます。心よりお祝い申し上げます。
〇〇さんとは、私が会社に入社して以来、(具体的な関係性や、お世話になったエピソードなどを簡潔に)。いつも(新郎の人柄)で、困った時には親身になって相談に乗ってくださる、頼れる先輩(同僚・後輩)です。
そんな〇〇さんが、素敵な〇〇さんと巡り合われ、今日という佳き日を迎えられましたこと、職場一同、自分のことのように嬉しく思っております。お二人の(仲の良い様子や、お互いを尊敬し合っている様子など)を拝見していると、本当に素敵なご夫婦になられることと確信しております。
これからは、お二人で温かい家庭を築きながら、ますますご活躍されることと存じます。
結びに、お二人の輝かしい未来と、ご両家益々のご発展を心より祈念いたしまして、乾杯のご発声に移らせていただきます。
それでは皆様、お手元のグラスをご準備ください。
新郎新婦の前途を祝しまして、
乾杯!」
<親族の場合>
「皆様、ただ今ご紹介にあずかりました、新婦〇〇の叔父(伯父・叔母・伯母など)の〇〇でございます。本日は、〇〇、〇〇さんのご結婚誠におめでとうございます。ご両家の皆様にも、心よりお祝い申し上げます。
〇〇が、このように立派な〇〇さんと巡り合い、今日という佳き日を迎えられましたこと、親族一同大変喜んでおります。幼い頃の〇〇は(幼少期の可愛らしいエピソードなどを簡潔に)。いつの間にか、こんなに美しく(立派に)成長し、今日の日を迎えたかと思うと、感無量でございます。
〇〇さん、(新郎の人柄)でいらっしゃる〇〇さんになら、大切にしていただけると確信しております。どうぞ、末永く〇〇をよろしくお願いいたします。
これからは、お二人で力を合わせ、笑顔の絶えない温かい家庭を築いていってください。ご両家の結びつきが、より一層深まることを願っております。
それでは皆様、お手元のグラスをお取りください。
新郎新婦、ならびにご両家の弥栄を祈念いたしまして、
乾杯!」
(※上記の例文は、あくまで基本的な構成と流れを示すものです。話す内容やエピソードは、必ずご自身の言葉で、新郎新婦との関係性に合わせてアレンジしてください。)
最終チェック!これで完璧
あいさつの内容が決まったら、以下の最終チェックをしましょう。
- 声に出して読んでみる:実際に声に出して読んでみて、不自然な箇所はないか、スムーズに話せるか確認しましょう。
- 時間を計る:タイマーなどで時間を計り、目安の1分半〜2分に収まっているか確認しましょう。長すぎる場合は削る、短すぎる場合は少し内容を足すなど調整が必要です。
- 原稿を用意する:緊張して頭が真っ白になってしまうことを防ぐためにも、原稿は必ず用意しましょう。ただし、原稿を棒読みするのではなく、適度に顔を上げて話す練習もしておきましょう。
- 落ち着いて臨む:当日、緊張するのは当たり前です。深呼吸をして、落ち着いて臨みましょう。新郎新婦へのお祝いの気持ちを伝えることに集中すれば大丈夫です。
まとめ:心からの「おめでとう」を伝えよう!
結婚式の乾杯あいさつは、新郎新婦にとって、そして披露宴に参加するゲスト全員にとって、とても印象に残る瞬間です。依頼されたことに感謝し、心を込めてお祝いの気持ちを伝えましょう。
あいさつの構成やマナーをしっかり押さえ、事前にしっかりと準備をしておけば、きっと自信を持って本番に臨めるはずです。
あなたの心からの「おめでとう」の言葉が、新郎新婦の門出を温かく彩ることを願っています!