結婚式の両親の衣装どうする?失敗しない選び方とマナーを徹底解説!
ご結婚おめでとうございます!結婚式の準備、いよいよ佳境に入ってきましたか?招待状の準備や席次決め、引き出物選びに演出の検討…と、たくさんの準備がある中で、ふと「そういえば、お父さんとお母さんの衣装ってどうすればいいんだろう?」と思った方もいるかもしれませんね。
結婚式での両親の衣装は、新郎新婦様だけでなく、ゲストの皆さんにとっても印象に残る大切な要素です。「何を着ればいいの?」「どんなマナーがあるの?」と、悩んでいる親御様もいらっしゃるはず。
この記事では、結婚式における両親の衣装選びについて、知っておきたい種類やマナー、そして失敗しないためのポイントを、分かりやすく丁寧にお話しします。新郎新婦様も親御様も、ぜひ一緒に読んで、素敵な一着を見つけるヒントにしてくださいね!
なぜ両親の衣装選びが大切なの?〜新郎新婦にとってもゲストにとっても〜
結婚式という晴れの舞台で、両親は新郎新婦様と並んでゲストをお迎えする大切な立場です。いわば、結婚式の「顔」として、ゲストの皆さんにご挨拶をしたり、感謝を伝えたりします。
両親の衣装は、結婚式の格式や雰囲気を保つ上で重要な役割を果たします。また、両家の親御様が、お互いの衣装の「格」(格式)を合わせることも、両家のバランスや心遣いを示す上で大切なマナーとされています。
何より、お子様の晴れの姿を見守る親御様自身が、自信を持って、気持ちよく過ごせる装いをすることが一番大切ですよね。そして、ゲストの皆さんも、きちんとした装いの両親を見て、「良いご家族だな」「素敵な結婚式だな」と感じるものです。
両親の衣装選びは、単に服を選ぶだけでなく、結婚式というお祝いの場への心構えや、ゲストへのおもてなしの心を形にすることでもあるのです。
【母親編】知っておきたい!衣装の種類とマナー
結婚式でのお母様の正式な衣装はいくつか選択肢があります。結婚式のスタイルや時間帯によってふさわしいものが変わってきます。
- 和装の最高礼装:黒留袖(くろとめそで) 既婚女性の第一礼装で、最も格式高い着物です。黒地に裾模様(絵羽模様)があり、五つ紋(背中、両後ろ袖、両胸)が入っているのが特徴です。新郎新婦の母親、仲人夫人などが着用します。帯は吉祥柄の袋帯を合わせるのが一般的です。昼夜問わず着用できます。
- 華やかさもある礼装:色留袖(いろとめそで) 黒以外の色地の留袖で、未婚でも着用できますが、結婚式で親族として着用する場合は既婚者が多いです。紋の数によって格式が変わります(五つ紋が最も格式高く、三つ紋、一つ紋と続きます)。黒留袖に次ぐ準礼装とされ、披露宴などのお祝いの席にふさわしい装いです。こちらも昼夜問わず着用できます。
- エレガントな選択肢:洋装(フォーマルドレス)
最近では、お母様が洋装を選ばれるケースも増えています。午前の式ならアフタヌーンドレス、午後の式ならイブニングドレスが基本となりますが、結婚式では光沢のある素材や華やかなデザインのロングドレスなどが一般的です。
- 選び方のポイント:
- 色: 新郎新婦の衣装(特に新婦のウェディングドレス)の色と被らないように配慮しましょう。白は避けるのがマナーです。
- 丈: ロング丈のドレスが最も格式が高く安心です。膝が隠れる丈のワンピースなども準礼装として認められる場合がありますが、フォーマルな場ではロング丈がおすすめです。
- 露出: 肩やデコルテの露出は控えめに。ボレロやショールなどを羽織ると上品です。
- アクセサリー: 派手すぎるものや光りすぎるものは避け、上品なパールなどが定番です。昼間は光らない素材、夜間は光る素材もOKなど、時間帯によって使い分けもあります。
- 選び方のポイント:
和装にするか洋装にするかは、お母様のお好みや、当日の動きやすさなどを考慮して決めると良いでしょう。
【父親編】これで安心!衣装の種類とマナー
お父様の衣装も、時間帯や結婚式のスタイルによってふさわしいものがあります。
- 昼間の正礼装:モーニングコート 午前中から午後にかけて行われる結婚式で、新郎新婦の父親や仲人が着用する最も格式高い衣装です。黒のフロックコートに、グレーの縞模様のズボンを合わせるのが基本です。ベストやタイの色にもマナーがあります。
- 夜間の正礼装、準礼装:タキシード 夕方以降に行われる結婚式で着用される正礼装です。最近では、お父様がタキシードや、それに準ずるブラックスーツなどを着用されるケースも増えています。タキシードにも基本の着こなしマナーがあります。
- 一般的な準礼装:ブラックスーツ ビジネススーツとは異なり、慶事用の光沢のない黒い生地で仕立てられたスーツです。白のワイシャツに白またはシルバー系のネクタイ、ポケットチーフを合わせます。最も手軽な選択肢ですが、格式の高い式場や時間帯によっては、モーニングやタキシードの方が望ましい場合もあります。
お父様も、ご自身の体型に合ったものを選び、ネクタイやポケットチーフなどの小物もきちんと揃えることが大切です。
両親の衣装選びで失敗しないための「チェックポイント」
両親の衣装選びをスムーズに進めるために、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
- 両家で事前にしっかり話し合う! これが最も重要です!新郎新婦様が間に入って、両家の親御様が「お母様は和装か洋装か」「お父様はモーニングかタキシードかブラックスーツか」といった意向を事前に確認し、衣装の「格」を合わせるように調整しましょう。どちらかが和装、どちらかが洋装でも問題ありませんが、その場合も「格」が大きく違いすぎないように配慮すると良いでしょう。
- 会場の雰囲気や結婚式のスタイルに合わせる 格式の高いホテルでの披露宴なのか、アットホームなレストランウェディングなのか、リゾートウェディングなのか…会場の雰囲気や結婚式のスタイルによって、ふさわしい衣装は変わってきます。会場の担当者に相談してみるのも良いでしょう。
- 試着は必須!サイズ感と着心地を確認 衣装は必ず試着しましょう!写真で見るのと実際に着てみるのとでは印象が違うこともありますし、サイズが合っているか、長時間着ていても苦しくないかなど、着心地も確認することが大切です。特に母親の留袖やドレスは、体型に合っているか、着崩れしにくいかなどをしっかりチェックしましょう。
- 小物の準備も忘れずに 衣装だけでなく、バッグ、靴、アクセサリー、ネクタイ、カフスボタン、モーニング用手袋など、必要な小物が全て揃っているか確認しましょう。レンタルであればセットになっていることが多いですが、購入する場合は自分で揃える必要があります。
- レンタルか購入か?メリット・デメリットを比較
両親の衣装は、レンタルすることも購入することもあります。
- レンタルのメリット: 様々なデザインから選べる、クリーニングや保管の手間がない、購入するより費用を抑えられる場合がある。
- レンタルのデメリット: サイズやデザインに限りがある場合がある、予約が必要。
- 購入のメリット: サイズぴったりのものを選べる、何度でも着用できる。
- 購入のデメリット: 初期費用がかかる、クリーニングや保管の手間がかかる。 親御様の希望や予算に合わせて、どちらが良いか検討しましょう。
両親に気持ちよく衣装を選んでもらうには?〜新郎新婦からの寄り添い〜
両親の衣装選びは、親御様ご本人の希望を尊重することが何より大切です。新郎新婦様から「あれが良い」「これはダメ」と一方的に押し付けるのではなく、親御さんの気持ちに寄り添い、「どんな衣装を着たいか」「どんなイメージの結婚式にしたいか」などを一緒に話し合いながら進めていくのがおすすめです。
- 情報収集をサポート: どんな衣装の種類があるのか、どんなマナーがあるのかなど、この記事のような情報を一緒に見たり、分かりやすく伝えたりして、親御さんが選択肢を知るお手伝いをしましょう。
- 一緒に見に行く、試着に付き添う: もし可能であれば、衣装を見に行ったり、試着に付き添ったりするのも良いでしょう。客観的なアドバイスをしたり、「似合うね!」と声をかけたりすることで、親御さんも安心して選ぶことができます。
- 感謝の気持ちを伝える: 「私たちにとって大切な日だから、素敵な衣装で出席してほしいな」という気持ちを伝えるとともに、「選ぶのも大変だと思うけど、ありがとう」と感謝の言葉を伝えることも忘れずに。
両親の衣装選びは、新郎新婦様が親御さんへの感謝の気持ちを伝え、一緒に結婚式を作り上げていく素敵な機会でもあります。コミュニケーションを大切にしながら進めていきましょう。
まとめ
結婚式における両親の衣装は、格式やマナーも大切ですが、何よりも親御様ご自身が心地よく、自信を持って過ごせる装いを選ぶことが一番です。
お母様の留袖やフォーマルドレス、お父様のモーニングやタキシードなど、様々な選択肢がありますが、両家で事前に話し合い、会場の雰囲気に合わせて、そして何より親御様のお好みを尊重しながら選んでいくことが大切です。
この記事が、両親の衣装選びに悩む新郎新婦様や親御様にとって、少しでもお役に立てれば嬉しいです。家族みんなで最高の装いを身にまとい、心に残る素晴らしい結婚式を迎えてくださいね!