「うなぎ、何歳からOK?」子どもの健やかな成長とうなぎの美味しい関係!
夏のスタミナ源として、また特別な日のごちそうとして、私たち日本人にとって身近な「うなぎ」。でも、小さなお子さんに食べさせるとなると、「いつから食べさせていいの?」「骨が心配…」「アレルギーは大丈夫かな?」といった疑問が浮かびますよね。
せっかくの美味しい体験、安心して子どもに楽しんでもらいたい!そこで今回は、お子さんにうなぎを与える際のポイントを、分かりやすくご紹介します。
うなぎ、いつから食べさせてあげられる?
厚生労働省の離乳食ガイドラインに、うなぎについて具体的な記載はありません。しかし、一般的には離乳食が完了する1歳半から2歳頃が目安とされています。
なぜかというと、うなぎは栄養満点ですが、他の白身魚に比べて脂質が多く、また小さな骨があるためです。お子さんの消化機能や咀嚼力が発達してくるこの時期を目安に始めるのが、より安心といえるでしょう。
もちろん、お子さんの成長には個人差があります。「しっかり噛んで飲み込めるかな?」「脂っこいものを食べてもお腹を壊さないかな?」など、お子さんの様子をよく観察しながら、焦らずに進めてあげてくださいね。
小骨は心配?うなぎを安心してあげる工夫
うなぎの蒲焼きには、細かな骨がたくさんあります。「子どもが喉に刺したらどうしよう…」と心配になりますよね。
骨への対策はこうしよう!
- 丁寧に骨を取り除く: 最も大切なのは、大人が目で見て、手で触って、一本一本丁寧に骨を取り除くことです。特に市販の蒲焼きは、加工の過程で骨が柔らかくなっていることが多いですが、それでも完全に除去されているわけではありません。
- 皮を取り除く: うなぎの皮は硬く、消化しにくい場合があります。小さなお子さんには、皮を取り除いて身の部分だけを与えるのがおすすめです。
- 細かく刻む: まだ咀嚼力が十分でないうちは、身を細かく刻んで与えましょう。ペースト状にする必要はありませんが、お子さんが無理なく飲み込める大きさにすることが大切です。
- 専門店に相談する: うなぎ専門店では、子ども向けに骨をより丁寧に取り除いてくれるサービスがある場合も。心配な場合は、購入時に相談してみるのも一つの方法です。
アレルギーの心配は?初めての時は「少量から」「平日の日中」が鉄則!
うなぎに限らず、どんな食べ物でもアレルギー反応を起こす可能性はゼロではありません。初めてうなぎを子どもに与える際は、以下の点に注意しましょう。
- 少量から始める: まずはごく少量、例えばスプーンの先に乗るくらいから試してみましょう。
- 平日の日中に与える: 万が一アレルギー反応が出た場合に、すぐに病院を受診できるよう、小児科が開いている平日の昼間に試すのが安心です。
- 体調の良い時に: お子さんの体調が優れない時は避け、元気な時に試してください。
- 食後の様子を観察: 食べた後、数時間は、発疹、かゆみ、腫れ、呼吸が苦しそうなどのアレルギー症状が出ないか、注意深く様子を観察しましょう。もし異変があれば、速やかに医療機関を受診してください。
適量はどれくらい?塩分・脂質に注意!
うなぎは栄養価が高い反面、蒲焼きのタレは塩分や糖分が多く、身も脂質が豊富です。お子さんに与える際は、量に気をつけましょう。
- 1歳半~2歳頃: 最初はごく少量から始め、慣れてきたら1切れ(大人用の蒲焼きの1/4~1/3程度)を目安に。
- 3歳頃: 2~3切れ程度まで増やしても良いですが、やはり食べ過ぎは禁物です。
ご飯に乗せて「うな丼」にする場合も、タレの量を調整したり、ご飯の量を多めにして味を薄めたりする工夫ができます。また、山椒は刺激が強いため、3歳くらいまでは避けるのが無難です。
うなぎの栄養って?子どもに嬉しいパワーが満載!
うなぎは、お子さんの成長に欠かせない栄養素がぎゅっと詰まった素晴らしい食材です。
- ビタミンA: 目の健康や皮膚・粘膜の保護に役立ち、抵抗力を高めます。
- ビタミンD: カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にする働きがあります。
- ビタミンE: 抗酸化作用があり、体の細胞を守る役割があります。
- DHA・EPA: 脳の発達や学習能力の向上に良いとされる、良質な脂質です。
- タンパク質: 体を作るもととなる大切な栄養素です。
これらの栄養素は、活発に遊び、すくすく成長するお子さんの体にとって、大きな味方になってくれるでしょう。
まとめ:美味しく、楽しく、うなぎ体験を!
お子さんにうなぎを与える際は、焦らず、お子さんの成長段階に合わせて準備してあげることが大切です。骨やアレルギーに配慮し、適量を守ることで、うなぎの美味しさと栄養を安心して楽しむことができます。
今年の夏も、親子でうなぎを囲んで、元気いっぱいの思い出を作ってくださいね!