中学の自由研究レポート、これでバッチリ!目的・考察の書き方から見本例まで

 

夏休みといえば、避けて通れない(?)のが「自由研究」ですよね!「何から手をつけていいか分からない」「レポートの書き方が難しい…」と悩んでいる中学生も多いのではないでしょうか?特に、「目的」や「考察」は、自由研究の評価を左右する大切な部分です。

この記事では、そんな自由研究レポートの書き方を、初心者さんでも分かりやすいように、目的や考察の見本例も交えながら徹底解説します。この記事を読めば、きっとあなたも自信を持って、素晴らしいレポートを完成させられるはずです!

自由研究レポートの「なぜ?」を解消!基本の構成を知ろう

自由研究レポートは、ただ実験や観察をしたことを書くだけではありません。読んだ人に「なるほど!」と思ってもらうための、大切な「型」があります。基本的な構成は以下の通りです。

  1. タイトル:研究内容が一目でわかるように
  2. 目的:なぜその研究をしようと思ったのか
  3. 準備物:研究に必要な材料や道具
  4. 実験・観察方法:どんな手順で研究したのか
  5. 結果:実験や観察で何が分かったのか(データや写真、グラフなど)
  6. 考察:結果から何が言えるのか、なぜそうなったのか
  7. 感想・今後の課題:研究を通して感じたこと、次にやってみたいこと

この中で、特に「目的」と「考察」は、あなたの研究の「深さ」を示す重要な部分です。

最重要!「目的」の書き方と見本例

「目的」とは、「なぜその自由研究をしようと思ったのか」という、研究の動機や知りたいことを明確にする部分です。ただ「面白いから」ではNG。疑問に思ったこと、不思議に感じたこと、解決したいことを具体的に書きましょう。

目的の書き方のポイント

  • 疑問から始める: 「~だろうか?」「~なのか?」といった疑問を提示する。
  • 「なぜ?」を深掘りする: 「なぜそうなるのか」「何が関係しているのか」を考える。
  • 研究を通して知りたいことを明確にする: 何を明らかにしたいのかを具体的に書く。
  • 簡潔に、分かりやすく: 長文にならず、読んだ人がすぐに理解できるように。

目的の見本例

テーマ例:野菜や果物の皮で発電できるか?

  • 悪い例: 「野菜や果物で電気を作りたいと思ったから。」(疑問や深掘りがない)
  • 良い例: 「レモンやジャガイモなど、身近な野菜や果物から電気が発生すると聞いた。本当に発電できるのか、また、どのような種類の野菜や果物がより多くの電気を発生させるのかという疑問を持ち、そのメカニズムを明らかにするために本研究を行った。」

テーマ例:カビはどんな環境で増えるのか?

  • 悪い例: 「カビが生えるのが嫌だから、どうやったら生えないか知りたかった。」(個人的な感情が強い)
  • 良い例: 「食パンにカビが生えるのをよく見かけるが、どのような条件(温度、湿度、光など)でカビは増殖するのか、また、カビの成長を抑えるにはどうすれば良いのかという疑問を持った。本研究では、様々な環境下で食パンのカビの増殖を観察し、その原因と対策を探ることを目的とする。」

研究の核心!「考察」の書き方と見本例

「考察」は、実験や観察の**「結果」から何が言えるのか**、そして**「なぜ」その結果になったのか**を深く考える部分です。結果をただ繰り返すのではなく、自分の考えや推測、学びを記述しましょう。

考察の書き方のポイント

  • 結果と結びつける: 必ず「結果」で分かったデータや事実に基づいて書く。
  • 「なぜ?」を深掘りする: その結果になった理由を考える。科学的な知識や背景と結びつけられると◎。
  • 仮説との比較: 事前に立てた仮説(もしあれば)が正しかったか、間違っていたかを検証する。
  • 新たな疑問や発見: 研究からさらに派生した疑問や、予想外の発見があったらそれも書く。
  • 今後の課題や改善点: もし次に同じ研究をするなら、どう改善するか、何を試したいかを考える。

考察の見本例

テーマ例:野菜や果物の皮で発電できるか?

(結果:レモンが最も発電量が多かった。ジャガイモやリンゴも発電したが、キュウリはほとんど発電しなかった。)

  • 悪い例: 「レモンが一番電気が作れた。キュウリはダメだった。」(結果の繰り返しで、なぜそうなったかの説明がない)
  • 良い例: 「今回の実験結果から、レモンが最も発電量が大きいことが分かった。これは、レモンの強い酸性(pHが低い)が、金属の電極(銅と亜鉛)と反応し、電子の移動を活発にしたためだと考えられる。ジャガイモやリンゴも発電したが、レモンほどではなかったのは、これらの酸性がレモンより弱いためだろう。一方、キュウリはほとんど発電しなかったことから、酸性度が低い野菜からは電気を発生させにくいことが示唆される。この結果は、事前に行った『酸性の強い果物が発電しやすいのではないか』という仮説を裏付けるものとなった。今後は、さらに多くの種類の野菜や果物で実験を行い、pH値と発電量の関係を詳しく調べたい。また、どうすればより効率的に発電できるか、電極の種類を変えてみるなどの工夫もしてみたい。」

テーマ例:カビはどんな環境で増えるのか?

(結果:高温多湿の環境(25℃、湿度80%)の食パンに最も早く、多くカビが生えた。低温(5℃)や乾燥した環境ではほとんど生えなかった。)

  • 悪い例: 「カビは暖かくて湿気のある場所が好きだと思った。」(個人的な感想に留まり、科学的な考察がない)
  • 良い例: 「実験の結果、食パンにカビが最も早く、そして多く生えたのは、25℃で湿度80%という高温多湿の環境であることが明らかになった。これは、カビの胞子が発芽し、成長するためには適度な温度と水分が不可欠であるという、事前の予想(仮説)と一致する。特に、湿度の高さがカビの増殖に大きく影響すると考えられ、食パンに含まれる水分だけでなく、空気中の湿度も重要な要因であることが示唆された。一方で、低温(5℃)や乾燥した環境ではカビの成長が抑制されたことから、家庭で食品を保存する際には、冷蔵庫に入れることや乾燥剤を利用することがカビの発生を抑える効果的な対策となると推測できる。今後は、カビの種類によって適した温度や湿度が異なるのかどうか、さらに深掘りして研究してみたい。」

レポート作成のその他のお役立ちヒント

  • 図やグラフ、写真で分かりやすく: 結果は文字だけでなく、グラフや表、写真を積極的に使いましょう。データは一目で分かるように、グラフの軸には単位を忘れずに。写真は説明文を添えると分かりやすいです。
  • 言葉遣いは「です・ます」調で統一: 丁寧な言葉遣いで、読んだ人が理解しやすいように心がけましょう。
  • 参考資料を記載する: もし本やウェブサイトから情報を参考にした場合は、最後にきちんと出典を書きましょう。
  • 発表準備も忘れずに: レポート作成だけでなく、発表の練習もしておくと、さらに理解が深まります。

まとめ:あなたの「なぜ?」を深掘りする夏にしよう!

自由研究は、知的好奇心を深める素晴らしい機会です。今回のレポートの書き方や、目的・考察の見本例を参考に、ぜひあなたの「なぜ?」という疑問を徹底的に追究してみてください。

最初から完璧を目指さなくても大丈夫!試行錯誤しながら、自分なりの発見や学びを形にすることが大切です。自信を持って、あなたらしい素晴らしい自由研究レポートを完成させてくださいね!応援しています!

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