「あれ、黒い蜂!?」その正体と危険性、遭遇時の対処法を徹底解説


庭先や公園で、見慣れない「黒い蜂」を見つけてヒヤッとした経験はありませんか? スズメバチのような黄色と黒の縞模様ではないけれど、なんだか大きくて怖そう…。もしかして、毒性が強い危険な蜂なのでは、と不安になる方もいるかもしれません。

実は、「黒い蜂」と呼ばれるものにはいくつかの種類があります。それぞれの蜂には特徴があり、危険性も対処法も異なります。

この記事では、あなたが見かけたかもしれない「黒い蜂」の正体を探り、その特徴や危険性の有無、そして万が一遭遇してしまった場合の適切な対処法まで、詳しく解説していきます。正しい知識で、もしもの時に冷静に対応できるよう備えましょう。


「黒い蜂」の正体はこれかも!主な種類と特徴

日本で「黒い蜂」と呼ばれる代表的な種類は以下の通りです。

1. クマバチ(正式名称:キムネクマバチ)

  • 見た目: 体長2cm前後と大きく、全体的に黒く、胸の部分に黄色い毛が密生しているのが特徴です。その見た目から「大きなハチ」として警戒されがちですが、実は温厚な性格です。

  • 危険性: オスには針がなく、メスも基本的には人を刺しません。攻撃性が非常に低く、巣を刺激したり、捕まえようとしたりしない限り、刺される心配はほとんどありません。ホバリング(空中停止)しながら縄張りをパトロールすることがあり、これが威嚇しているように見えることもありますが、人を襲う意図はありません。

  • 生態: 主に竹や木の幹に穴を開けて巣を作ります。藤の花など、花粉が多い花を好んで蜜を集めます。

2. オオスズメバチ(黒い個体や女王蜂)

  • 見た目: 一般的なスズメバチは黄色と黒の縞模様ですが、オオスズメバチの女王蜂や働き蜂の中には、体が黒っぽい、または黒みが強い個体がいます。特に女王蜂は体長が4~5cmにもなり、非常に大きく見えます。頭部が大きく、攻撃的な印象を与えることが多いです。

  • 危険性: 非常に攻撃性が高く、日本に生息する蜂の中で最も危険とされています。強い毒を持ち、刺されると激しい痛みや腫れを引き起こし、アナフィラキシーショックにより命に関わることもあります。

  • 生態: 地中や木のうろなどに巣を作り、他の昆虫や時には他の蜂の巣を襲って餌とします。

3. クロスズメバチ

  • 見た目: 体長1cm前後と小さめですが、体がほぼ黒色で、腹部にわずかに白い(または黄色い)縞模様があるのが特徴です。地下に巣を作るため、見つけにくいことがあります。

  • 危険性: スズメバチの仲間ですが、オオスズメバチほど攻撃的ではありません。しかし、巣を刺激すると集団で襲ってくることがあります。刺されると痛みや腫れを伴います。

  • 生態: 地中の隙間や朽木の中などに巣を作ることが多いです。甘い匂いを好み、ジュースの自動販売機や屋外のゴミ箱周辺で見かけることもあります。

4. アシナガバチ(一部の種)

  • 見た目: 細身で脚が長く、全体的に黒っぽい、または黒と黄色の地味な模様の種もいます。巣はシャワーヘッドのような形をしています。

  • 危険性: スズメバチほどではないものの、刺激すると刺すことがあります。毒性は比較的弱いですが、刺されると痛みや腫れが生じます。

  • 生態: 開けた場所に巣を作ることが多く、軒下やベランダ、物置の天井などによく見られます。


あなたが見た「黒い蜂」、危険性は?

上記の種類を見てわかるように、「黒い蜂」だからといって一概に危険とは限りません。

  • 基本的に温厚で刺さない: クマバチ

  • 非常に危険、近づかない: オオスズメバチ

  • 巣に近づくと危険: クロスズメバチ、アシナガバチ

重要なのは、体の大きさや色だけで判断せず、特徴をよく見ることです。 特に、大きな「黒い蜂」を見かけたら、胸が黄色いかどうかを確認しましょう。黄色い毛があるならクマバチの可能性が高く、過度に恐れる必要はありません。


もし「黒い蜂」に遭遇したら?適切な対処法

危険性の有無に関わらず、蜂に遭遇した際の基本的な対処法は共通です。

1. 慌てず、静かにその場を離れる

蜂は、急な動きや大きな音に反応して警戒心を高めます。手で払ったり、走って逃げたりせず、ゆっくりと後ずさりしながらその場を離れましょう。

2. 低い姿勢で移動する

蜂は、目線の高さにあるものを認識しやすい性質があります。できるだけ低い姿勢で移動すると、標的になりにくいと言われています。

3. 黒い服は避ける

蜂、特にスズメバチは黒い色に反応しやすい性質があります。これは、彼らの天敵であるクマなどの動物が黒い毛皮を持っているためと考えられています。蜂が多く発生する場所に行く際は、白っぽい服や薄い色の服を選ぶと良いでしょう。

4. 香水やヘアスプレーを避ける

蜂は、匂いに敏感です。香水や整髪料、柔軟剤などの強い香りは蜂を引き寄せる可能性がありますので、避けるようにしましょう。

5. 巣を見つけたら専門業者へ

もし、庭や家の敷地内で蜂の巣を見つけても、**絶対に自分で駆除しようとしないでください。**特にスズメバチの巣は非常に危険です。専門の駆除業者に連絡し、安全に撤去してもらいましょう。

6. もし刺されてしまったら

  1. すぐにその場を離れる: 蜂の毒には仲間を呼ぶ成分が含まれていることがあるため、速やかにその場を離れましょう。

  2. 針を抜く: 刺された部分に針が残っている場合は、ピンセットなどで抜き取ります。毒嚢(どくのう)を潰さないように注意が必要です。

  3. 患部を洗い流す: 流水で患部をよく洗い流し、毒を絞り出すようにします。

  4. 冷やす: 冷たいタオルや保冷剤で患部を冷やすと、痛みや腫れが和らぎます。

  5. 病院へ: 刺された部位が広範囲に腫れる、めまい、吐き気、呼吸困難などの症状が出た場合は、すぐに医療機関(皮膚科や内科、アレルギー科など)を受診しましょう。特に、以前蜂に刺されたことがある方は、アナフィラキシーショックを起こす可能性があるため、速やかに受診してください。


まとめ:「黒い蜂」の正体を知り、冷静な対処を

「黒い蜂」と一言で言っても、実は様々な種類がいます。見た目で恐怖を感じやすいクマバチは実は温厚だったり、逆に小さくても危険なクロスズメバチがいたり。

大切なのは、その蜂の具体的な特徴を知り、むやみに近づいたり刺激したりしないことです。特にスズメバチの仲間は非常に危険なので、見かけたら速やかに距離を取り、巣を見つけた場合は専門業者に任せましょう。

正しい知識と冷静な対処で、蜂との不必要なトラブルを避け、安全に過ごしてくださいね。


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