「つきましては」を使いこなす!ビジネスメールでのスマートな使い方と例文
ビジネスメールを書く際、「つきましては」という言葉をどう使えば良いのか迷ったことはありませんか?丁寧でかしこまった印象を与えるこの表現は、ビジネスシーンで非常に役立ちますが、使い方を間違えると不自然に聞こえてしまうことも。
今回は、「つきましては」の正確な意味と、ビジネスメールでスマートに使いこなすためのポイント、そして具体的な例文を交えてご紹介します。これを読めば、あなたのビジネスメールがより洗練されたものになるはずです!
「つきましては」の正確な意味とニュアンス
「つきましては」は、接続詞の一種で、主に以下の二つの意味合いで使われます。
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それを受けて、次の行動や事柄を述べる場合
「〜という状況なので、それに続いて〜します」「〜という経緯があるので、その結果として〜です」といった、前の内容を受けて次の具体的な話に移る際に使われます。
例:「先日お打ち合わせいたしました。つきましては、ご提案の資料を送付いたします。」
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丁寧な依頼や提案、指示などに繋げる場合
相手への依頼や提案、指示などを、より丁寧かつかしこまった形で切り出す際に使われます。
例:「現状、〇〇の課題がございます。つきましては、改善策をご検討いただけますでしょうか。」
つまり、「つきましては」は、前の情報を受けて、次の重要な事柄や具体的な行動を促す際に、丁寧なニュアンスを加えて接続する言葉と理解すると良いでしょう。
ビジネスメールで「つきましては」を使う際のポイント
「つきましては」は便利な表現ですが、使う際にはいくつか注意点があります。
- フォーマルな場面で使う: 日常会話やフランクなやり取りには向いていません。社外へのメールや、目上の人へのメール、改まった内容の連絡などで使うのが適切です。
- 前の文脈との繋がりを明確にする: 「つきましては」を使う前の文で、なぜその後の内容に繋がるのか、理由や背景を明確にしておくことが重要です。唐突に「つきましては」を使うと、意味が伝わりにくくなります。
- 多様しすぎない: 多用すると、かえって文章がくどく、読みづらくなる可能性があります。ここぞという場面で効果的に使うようにしましょう。
- 類語との使い分け: 「そこで」「そのため」「したがって」「つきましては」など、似たような接続詞はいくつかありますが、「つきましては」は特に丁寧で改まったニュアンスが強いのが特徴です。状況に応じて使い分けましょう。
「つきましては」を使ったビジネスメール例文集
具体的な使用例を見ていきましょう。
例文1:会議・イベントの案内
件名:【〇〇株式会社】定例会議開催のご案内
〇〇株式会社 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□です。
さて、来月の定例会議につきまして、日程が確定いたしましたのでご連絡いたします。
日時:〇月〇日(〇)〇時〜〇時
場所:弊社会議室
つきましては、ご多忙とは存じますが、ご出席いただけますようお願い申し上げます。
ご都合が悪い場合は、〇月〇日までにご連絡いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
例文2:依頼・お願い
件名:〇〇プロジェクトに関するご依頼(株式会社△△ □□)
〇〇部 〇〇様
お疲れ様です。
〇〇プロジェクトの進捗状況についてですが、現在、一部資料の確認に時間を要しております。
つきましては、〇〇に関するデータをご提供いただけないでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、〇月〇日までにご対応いただけますと大変助かります。
ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
例文3:決定事項の伝達
件名:〇〇サービスの価格改定についてのご連絡
お客様各位
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度、原材料費の高騰に伴い、誠に恐縮ではございますが、〇〇サービスの価格を改定させていただくこととなりました。
つきましては、〇月〇日より新価格を適用させていただきます。
お客様にはご負担をおかけいたしますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
まとめ:「つきましては」で、より丁寧なビジネスコミュニケーションを
「つきましては」は、前の内容を受けて次の事柄を丁寧に伝える際に非常に有効な接続詞です。ビジネスメールで活用することで、よりスムーズで礼儀正しいコミュニケーションを図ることができます。
ぜひ今回の解説と例文を参考に、あなたのビジネスメールで「つきましては」を効果的に使いこなし、ワンランク上の表現力を目指してくださいね。