「あ、大きいクモ!」その正体はアシダカグモかも?生態・特徴から対処法まで徹底解説!


家の中で突然、巨大なクモと遭遇して「ヒッ!」と悲鳴を上げてしまった経験はありませんか?その大きな体のクモ、もしかしたら「アシダカグモ」かもしれません。見た目のインパクトから「毒グモ?」「刺されるの?」と不安になる方も多いですが、実は私たちにとって頼もしい「益虫」なんです。

今回は、そのアシダカグモの生態や特徴、そしてもし家で見かけてしまった場合の正しい対処法まで、分かりやすくご紹介します。これを読めば、アシダカグモに対する見方がきっと変わるはずですよ!


玄関の「あのでかいクモ」の正体はアシダカグモかも!?

家の中で見かける大きなクモの代表格が「アシダカグモ」です。まずはその特徴を見ていきましょう。

アシダカグモの驚くべき特徴

  • 体長と足の長さ: 成体の体長はメスで約2〜3cm、オスで約1.5〜2cm。しかし、その特徴は何といっても長い足!足を広げると10〜13cmにもなり、手のひらほどの大きさに達することもあります。このサイズ感が、私たちを驚かせる一番の理由でしょう。
  • 色と模様: 全体的に褐色〜灰褐色をしており、体には複雑な模様があります。この色が、日本の家屋によく馴染むため、急に現れるとドキッとします。
  • 素早い動き: 名前の通り足が長く、非常に素早く動き回ります。壁や天井を高速で移動する姿は、まさに忍者グモのよう!
  • 徘徊性(はいかいせい)のクモ: クモの仲間には、巣を張って獲物を捕らえる「造網性(ぞうもうせい)」のクモと、巣を張らずに歩き回って獲物を捕らえる「徘徊性」のクモがいます。アシダカグモは後者で、クモの巣を張らないのが大きな特徴です。だから、家の中で大きなクモの巣を見つけたら、それはアシダカグモの巣ではありません。

生息場所

アシダカグモは、もともと熱帯・亜熱帯地域に生息していましたが、比較的暖かい地域や、冬でも暖かい家屋内で見られるようになりました。

  • 家の中: 主に壁や天井の隅、家具の裏、段ボールの隙間、物置、倉庫など、暗くて狭い場所に潜んでいます。
  • 屋外: 森林や草むら、岩陰などにも生息しています。

アシダカグモは「益虫」だった!その生態とメリット

「あんなに大きいのに…?」と驚くかもしれませんが、アシダカグモは人間にとって非常に役立つ「益虫(えきちゅう)」なんです。

害虫ハンターとしての生態

アシダカグモの主食は、なんと私たちが「害虫」と呼ぶ生き物たちです。

  • ゴキブリを食べる: アシダカグモの最大の功績は、ゴキブリを食べてくれること!夜行性のゴキブリを素早い動きで捕らえ、捕食します。ゴキブリを追いかける姿から、「ゴキブリハンター」「ゴキブリグモ」とも呼ばれるほどです。
  • その他の害虫も食べる: ゴキブリ以外にも、ハエ、カメムシ、ガ、ハサミムシ、ヤスデなど、様々な家の中の害虫を食べてくれます。
  • 人間には無害: アシダカグモは基本的に臆病な性格で、人間を見ても襲ってくることはありません。毒は持っていますが、人間を積極的に噛むことはなく、その毒も人間にはほとんど影響がありません。もし噛まれたとしても、軽い腫れや痛み程度で、命に関わるようなことはありません。

アシダカグモがいるということは…?

家の中にアシダカグモがいるということは、彼らがそこにいる「理由」があるということです。それは、その家にゴキブリなどの餌となる害虫がいる証拠とも言えます。アシダカグモは、家の中にいる害虫を退治してくれる、まさに自然の番人なのです。


家で見かけた時の「対処法」!駆除するべき?

「益虫とはいえ、やっぱり家の中にいるのは嫌…」そう感じるのは自然なことです。アシダカグモを見つけた場合の対処法を見ていきましょう。

基本は「そっとしておく」のがベスト

もしアシダカグモを見つけたら、基本的にはそっとしておくのが一番です。彼らは家の中のゴキブリを食べてくれるので、生態系の一員として見守るという考え方もあります。彼らが家からいなくなるのは、餌となる害虫がいなくなった時、つまり家からゴキブリがいなくなった時だと言われています。

どうしても追い出したい・駆除したい場合

「それでもやっぱり無理!」という方のために、いくつかの対処法をご紹介します。

  1. 捕獲して外に逃がす:
    • 大きめの容器(コップやタッパー)と厚紙や雑誌を用意します。
    • クモの上に容器をかぶせ、隙間から厚紙などを差し込み、容器の中に閉じ込めます。
    • そのまま屋外の安全な場所(庭や植え込みなど)に放してあげましょう。
    • 素早く動くので、落ち着いて行うことが大切です。
  2. 粘着テープで捕獲:
    • ガムテープや梱包用テープなどの粘着力の強いテープを丸めて、クモの体にペタッとくっつけて捕獲する方法です。直接触れずに済みますが、クモを傷つけてしまう可能性があります。
  3. 市販の殺虫剤を使用する(最終手段):
    • クモ用の殺虫剤を使用することで駆除できます。ただし、一般的な殺虫剤は効かない場合もあるので、クモ専用のものを選びましょう。
    • 殺虫剤は、人体やペットへの影響も考慮して、使用量を守り、換気をしっかり行いましょう。
    • 基本的には、益虫であるアシダカグモを殺虫剤で駆除することはあまり推奨されません。

絶対にNGなこと!

  • 素手で触る: 噛まれるリスクは低いとはいえ、念のため素手で触るのは避けましょう。
  • 叩き潰す: 死骸が散らばり、衛生的ではありません。また、卵を持っている場合は、卵が飛び散ってしまう可能性もあります。

アシダカグモを「家に入れない」ための対策

アシダカグモは益虫ですが、できれば家の中には入ってきてほしくないですよね。根本的な対策は、「餌となる害虫をなくすこと」と「侵入経路を塞ぐこと」です。

  1. 徹底的な害虫対策:
    • ゴキブリ対策が最優先: ゴキブリホイホイや毒餌剤(ベイト剤)を設置し、定期的に交換しましょう。
    • 清潔な環境を保つ: 食べ物のカスやゴミを放置せず、シンク周りや排水溝を清潔に保ちましょう。ゴキブリや他の害虫の発生源を断つことが、アシダカグモを遠ざける一番の方法です。
  2. 侵入経路を塞ぐ:
    • 窓やドアの隙間: 網戸の破れや、窓やドアのサッシの隙間を塞ぎましょう。隙間テープなどが有効です。
    • 換気扇や通気口: 網目が荒い場合は、目の細かい網を取り付けるなどして対策しましょう。
    • エアコンの排水ホース: 隙間から侵入することがあるので、防虫キャップを取り付けると良いでしょう。
    • 家の基礎部分の隙間: 外壁のひび割れや、基礎部分の隙間も要注意です。パテなどで塞ぎましょう。
  3. 段ボールの管理:
    • 段ボールは害虫の隠れ家になりやすいので、不要なものは早めに処分しましょう。保管する場合は、通気性の良い場所に置き、中身を定期的にチェックしましょう。

まとめ:アシダカグモを正しく理解し、賢く付き合おう!

家の中で遭遇すると驚いてしまうアシダカグモですが、その正体は私たち人間の生活を守ってくれる頼もしい「益虫」です。

  • 体長は大きいが、人間には無害
  • ゴキブリなどの害虫を捕食してくれる「ゴキブリハンター」。
  • 見かけても基本はそっとしておくか、外に逃がすのがおすすめ。
  • 根本的な対策は、家から害虫をなくし、侵入経路を塞ぐこと。

アシダカグモの生態と役割を正しく理解することで、きっと恐怖心も薄れるはずです。彼らが住み着かないような、清潔で快適な住まいを維持して、上手に共存していきましょう!

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