結婚式のご祝儀、スマートな渡し方とタイミングを徹底解説!
「ご祝儀って、いつ渡すのが正解なの?」
「渡し方にマナーがあるって聞いたけど、どうすればいい?」
結婚式に招待された際、多くの人が悩むのが「ご祝儀」についてですよね。金額はもちろん大切ですが、実は渡し方やタイミングにも、新郎新婦への心遣いが表れる大切なマナーがあります。
この記事では、結婚式のご祝儀をスマートに渡すための渡し方の基本、適切なタイミング、そして渡し方で迷わないためのQ&Aまで、これさえ読めば安心な情報を徹底解説します。大切な人のお祝いの日に、失礼なく、そして心から「おめでとう」を伝えるためのヒントを見つけましょう。
なぜご祝儀の渡し方が重要なのか?
ご祝儀は、新郎新婦の新しい門出を祝う気持ちと、新しい生活へのささやかな援助の気持ちを込めたものです。単にお金を渡すだけでなく、その「渡し方」も大切なメッセージとなります。
新郎新婦への敬意と心遣い: マナーに沿って渡すことで、相手への敬意と、お祝いの気持ちを丁寧に伝えることができます。
スムーズな受付と式進行: 適切なタイミングで渡すことで、結婚式当日の受付をスムーズにし、新郎新婦やゲストに余計な負担をかけません。
自身の品格を示す: ゲストとしての立ち居振る舞いは、自身の品格を表します。スマートなご祝儀の渡し方は、新郎新婦だけでなく、他のゲストにも良い印象を与えます。
これが基本!ご祝儀の「渡し方」マナー
ご祝儀を渡す際には、いくつか基本的なマナーがあります。これを守れば、どんなシーンでもスマートに対応できます。
1. 新札を用意する
これは、ご祝儀準備の基本中の基本です。「新しい門出を祝う」という意味を込めて、**必ず新札(ピン札)**を用意しましょう。しわくちゃのお札や、折り目のついたお札は避けましょう。
2. 綺麗な「ご祝儀袋」に入れる
ご祝儀袋は、金額に見合ったものを選び、水引(結び方)にも注意が必要です。
結び切り(一度結んだらほどけない): 結婚祝いに使う水引です。固く結ばれ、ほどけないことから「二度と繰り返さないように」という意味が込められています。
鮑結び(あわびむすび): 結び切りと同様に、結婚祝いに適しています。
表書きは「寿」や「御祝」とし、氏名を丁寧に書きましょう。連名の場合は右から目上の人、または五十音順に書きます。
3. 「袱紗(ふくさ)」に包む
ご祝儀袋をそのまま鞄に入れるのはマナー違反です。ご祝儀袋が汚れたり、折れたりするのを防ぐため、必ず**袱紗(ふくさ)**に包んで持参しましょう。
慶事用は暖色系: 赤やエンジ、金、紫などが一般的です。最近では、慶弔両用として使える紫色の袱紗も人気です。
渡し方: 袱紗からご祝儀袋を取り出し、袱紗を座布団代わりにしてその上に乗せて渡すのが最も丁寧な渡し方です。袱紗を広げたまま渡したり、袱紗から出してすぐに渡したりするシンプルな方法でも問題ありません。相手が文字を読める向き(自分から見て逆さま)にして差し出しましょう。
4. 両手で渡す
ご祝儀は、新郎新婦への感謝と祝福の気持ちを込めて、両手で丁寧に渡しましょう。片手で投げ出すように渡すのは失礼にあたります。
5. お祝いの言葉を添える
ご祝儀を渡す際には、「この度はご結婚おめでとうございます」「お招きいただきありがとうございます」といった、お祝いの言葉を一言添えるとより気持ちが伝わります。
ご祝儀を渡す「タイミング」はいつがベスト?
結婚式当日にご祝儀を渡すタイミングは、主に以下の2つです。
1. 受付で渡すのが一般的
最も一般的なのが、結婚式の披露宴会場の「受付」で渡すタイミングです。
受付での流れ:
受付担当者に、自分の氏名を伝えます。(新郎側・新婦側のどちらのゲストか伝えることもあります)
お祝いの言葉を一言述べます。(例:「この度はおめでとうございます」)
袱紗からご祝儀袋を取り出し、相手が表書きを読める向きにして、両手で渡します。
芳名帳に記帳します。(最近は事前に住所などを記入済みのカードを提出する形式もあります)
席次表などを受け取り、案内された場所へ進みます。
【ポイント】
受付開始直後: 受付が混み合う前に、早めに渡すのがスマートです。
荷物が多くない状態: 鞄からスムーズに取り出せるように、事前に準備しておきましょう。
2. 事前に渡すケース(稀な場合や特別な関係性)
親しい間柄や、結婚式当日にどうしても受付に立ち寄れない事情がある場合、また少人数のカジュアルな結婚式では、事前に渡すこともあります。
結婚式の1週間~1ヶ月前まで: 新郎新婦が忙しくなる直前を避けて、余裕を持って渡しましょう。
直接手渡しが基本: 新郎新婦と会う機会がある場合は、直接手渡しするのが最も丁寧です。
郵送する場合: 現金書留を利用し、手書きのお祝いメッセージを添えましょう。ただし、郵送はあくまで最終手段と考え、直接渡せる機会を探すのが望ましいです。
【注意!】
挙式直前や披露宴中は避ける: 新郎新婦は非常に忙しく、他のゲストもたくさんいるため、迷惑になる可能性があります。
二次会の受付では渡さない: 二次会は会費制が多いため、ご祝儀は基本的に結婚式・披露宴で渡すものです。
ケース別!ご祝儀に関するQ&A
Q1. 結婚式に欠席する場合、ご祝儀はどうすればいい?
A. 欠席と分かった時点で、早めに新郎新婦に連絡しましょう。
式前に欠席を伝えた場合: 出席する場合の半額~3分の1程度の金額を、現金書留で郵送するか、共通の友人に託すのが一般的です。
招待状返信後や直前の欠席の場合: 出席する場合と同額のご祝儀を贈るのがマナーです。新郎新婦はあなたの分の料理や引き出物をすでに手配しているためです。
Q2. 会費制のパーティーの場合もご祝儀は必要?
A. 基本的にご祝儀は不要です。 会費制のパーティーは、ゲストの会費で運営されるため、別途ご祝儀を包む必要はありません。ただし、会費とは別に特別にお祝いの気持ちを伝えたい場合は、プレゼントを贈ったり、少額のご祝儀を包んだりすることもあります。その場合は、事前に新郎新婦に確認するのが親切です。
Q3. 親しい友人へのご祝儀は、奮発してもいい?
A. 新郎新婦との関係性によっては、相場よりも多めのご祝儀を包むのはもちろん問題ありません。ただし、相手に気を遣わせすぎない金額に留めることも大切です。また、ご祝儀とは別に、結婚祝いの品を贈るのも喜ばれます。
Q4. 連名でご祝儀を渡す場合、誰が渡せばいい?
A. 代表者がご祝儀を渡しましょう。受付で「〇〇と連名です」と伝え、代表者の名前をフルネームで記帳するのが一般的です。ご祝儀袋の表書きには、代表者の名前を中央に、その左側に他の連名者の名前を記載します。
Q5. 受付が混んでいて、渡すタイミングがなかったら?
A. 慌てずに、受付の列が落ち着くのを待ちましょう。どうしても渡すタイミングがない場合は、結婚式場のスタッフに相談し、新郎新婦に渡してもらうよう手配をお願いすることも可能です。ただし、基本的には受付で渡すのがベストです。
まとめ:祝福の気持ちを込めて、スマートにご祝儀を!
結婚式でのご祝儀は、金額だけでなく、渡し方やタイミングに新郎新婦への心遣いが表れます。
新札をご祝儀袋に入れ、袱紗に包む
受付で、お祝いの言葉と共に両手で渡す
迷ったら、早めに、そして丁寧に
これらの基本マナーを押さえておけば、あなたはきっとスマートで素敵なゲストとして、新郎新婦の最高の門出を祝福できるはずです。大切な結婚式が、新郎新婦にとっても、あなたにとっても、心温まる一日となりますように。