おじいちゃんが亡くなったら孫はどうする?お葬式からその後の対応まで
大好きなおじいちゃんが亡くなった、という知らせは、孫にとってとても悲しいものです。初めてのお葬式でどう振る舞えばいいのか、何をすればいいのか、戸惑ってしまう方もいるかもしれませんね。
「お葬式には参列するの?」「服装はどうすればいいの?」「香典は?」など、たくさんの疑問が浮かんでくるでしょう。この記事では、おじいちゃんが亡くなった際に、孫として知っておきたいお葬式でのマナーや、その後の対応について、わかりやすく解説していきます。
まずはご家族へ連絡と確認を
おじいちゃんが亡くなったと知ったら、まずはご両親や、おじいちゃんの喪主を務める方に連絡を取りましょう。このとき、以下の点を確認しておくと安心です。
お葬式の日程や場所: 通夜や葬儀・告別式がいつ、どこで行われるのか。
参列の意向: 孫も参列してほしいと言われているか、あるいは家族葬などで参列が限られているか。
服装について: 平服でよいのか、喪服を準備すべきか。
香典について: 孫からも香典を用意すべきか、あるいは不要とされているか。
ご家族の意向を尊重することが最も大切です。もしお子さん(ひ孫にあたる)がいる場合は、参列の可否や服装についても合わせて確認しましょう。
お葬式の服装:基本は「喪服」
おじいちゃんのお葬式に参列する場合、孫も基本的には喪服を着用します。
大人の場合(学生を除く)
男性: ブラックスーツ(シングルまたはダブル)、白いワイシャツ、黒いネクタイ、黒い靴下、黒い革靴。ネクタイピンや派手なアクセサリーは避けましょう。
女性: ブラックフォーマル(ワンピース、アンサンブル、スーツなど)、ストッキング(肌色または黒)、黒いパンプス。アクセサリーは結婚指輪以外は控えめにし、真珠の一連ネックレスなどシンプルなものを選びましょう。バッグも光沢のない黒いものを用意します。
学生の場合
制服: 学校の制服があれば、それが最も正式な服装になります。
私服の場合: 黒、紺、グレーなどの地味な色の服を選びます。白いシャツやブラウスに、暗い色のパンツやスカートを合わせるなど、清潔感を意識しましょう。キャラクターの入った服や派手な装飾のある服は避けます。
小さなお子さんの場合(ひ孫)
派手な色や柄のない、落ち着いた色の服を選びます。制服があれば制服でも構いません。動きやすく、清潔な服装を心がけましょう。
香典は渡すべき?相場は?
孫からの香典は、ご家庭の考え方によって様々です。
基本は「ご両親と連名」が一般的: 孫が未成年の場合は、ご両親が「○○(孫の名前)より」と連名で出すことがほとんどです。
独立した社会人の孫の場合: 独立して経済的に自立している孫であれば、個人で香典を包むのが一般的です。
ご家族の意向に従う: 香典を辞退している場合や、「孫からは不要」と言われるケースもあります。事前に必ずご両親や喪主の方に確認しましょう。
香典の金額相場(独立した社会人の孫の場合)
あくまで目安ですが、一般的には1万円~5万円程度と言われています。おじいちゃんとの関係性や、ご自身の年齢、経済状況によって判断してください。
香典袋の選び方と書き方
宗派に合わせる: 仏式であれば「御霊前」「御仏前」(四十九日以降)、神式なら「御玉串料」、キリスト教式なら「御花料」など、宗派に合わせた表書きを選びます。不明な場合は「御霊前」が無難です。
水引: 黒白または双銀の結び切りを選びます。
氏名: 中央にフルネームを楷書で丁寧に書きます。連名の場合は、目上の人を右側に書くのが一般的です。
お葬式での振る舞い:大切なのは「お悔やみの気持ち」
お葬式では、悲しい気持ちを抱えながらも、故人とご遺族への敬意を示すことが大切です。
受付での挨拶: 受付があれば、「この度はご愁傷様でございます」「心よりお悔やみ申し上げます」など、短いお悔やみの言葉を述べ、一礼して香典を渡します。
お焼香: 自分の番が来たら、遺族に一礼し、遺影に向かって一礼します。宗派によって作法は異なりますが、心を込めて行いましょう。
ご遺族への声かけ: もし可能であれば、ご両親や喪主の方に「お疲れ様です」「何かできることがあれば言ってください」など、短い労わりの言葉をかけましょう。長話は避けます。
静かに過ごす: 会場では私語を慎み、携帯電話はマナーモードにするか電源を切っておきましょう。
お手伝いできることは?
ご両親や喪主が忙しくしているようであれば、何か手伝えることはないか声をかけてみましょう。
小さな子供の面倒を見る
飲み物を配る
片付けを手伝う
など、些細なことでも助かる場合があります。ただし、無理強いせず、相手の負担にならないように配慮することが大切です。
お葬式後も大切にしたいこと
お葬式が終わった後も、孫としてできることがあります。
ご両親を労わる: 悲しみや疲れを抱えているご両親を労い、支えになってあげましょう。
仏壇やお墓参り: 四十九日を過ぎたら、仏壇に手を合わせたり、お墓参りに行ったりして、おじいちゃんを偲びましょう。
思い出を語り合う: 家族や親戚と、おじいちゃんとの楽しい思い出を語り合うのも供養になります。
まとめ:大切なのは「おじいちゃんへの感謝と尊敬」
おじいちゃんが亡くなった際、孫としてどのように振る舞うべきか、不安に感じることも多いでしょう。しかし、最も大切なのは、おじいちゃんへの感謝と尊敬の気持ち、そしてご遺族への心からの配慮です。
マナーはもちろん大切ですが、形だけにとらわれすぎず、あなたの心からのお悔やみの気持ちを伝えることを第一に考えて行動してください。きっと、その気持ちはご遺族にも、そしておじいちゃんにも届くはずです。