おばあちゃんが亡くなった時、孫としてどうする?心のこもった見送り方
大好きなおばあちゃんが亡くなった時、「孫として、何をすればいいんだろう…」「どんな風にお見送りすればいいんだろう?」と、戸惑いや不安を感じるのは当然のことです。
故人様との最後の別れの場では、悲しみの中で、ご遺族である親や親戚の負担を少しでも減らし、故人様を心穏やかに見送ることが大切になります。
この記事では、おばあちゃんが亡くなった時に、孫としてできること、気をつけるべきマナーなどを分かりやすく解説します。心のこもったお見送りができるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
まずはご遺族(両親)の意向を確認する
おばあちゃんの訃報を受けたら、まずはご両親に連絡を取り、今後の対応について確認することが最も重要です。
参列の有無: 通夜や葬儀・告別式に参列してほしいと言われるのか、あるいは遠方のため参列は遠慮してほしいと言われるのか、ご両親の意向を確認しましょう。
お手伝いの有無: 何かお手伝いできることがあるか尋ねてみましょう。人手が足りない場合、孫として手伝えることがあるかもしれません。
香典や供花・供物について: 孫として香典や供花・供物をどうすればよいか、ご両親に相談しましょう。親と連名にするか、個別に用意するかなど、家庭や地域の慣習によって異なる場合があります。
ご遺族は、悲しみの中で様々な手配に追われています。まずは「何かできることはありますか?」と寄り添う姿勢を見せることが大切です。
お通夜・葬儀・告別式での孫の役割とマナー
参列する場合、孫としてどのような立ち振る舞いをすれば良いのでしょうか。
1. 服装:基本は喪服で
お通夜や葬儀・告別式に参列する際の服装は、基本的に喪服を着用します。
男性: ブラックスーツに白シャツ、黒いネクタイ、黒い靴下が基本です。靴は光沢のない黒い革靴を選びましょう。
女性: 黒いワンピースやスーツ、アンサンブルが基本です。肌の露出は控えめにし、ストッキングは黒色のものを着用します。靴は黒のシンプルなパンプスを選びましょう。アクセサリーは、結婚指輪以外は真珠の一連ネックレスなど、シンプルなものに留めます。
学生: 学校の制服があれば制服を着用します。なければ、地味な色の服(白シャツに黒や紺のズボンやスカートなど)を選びましょう。
2. 立ち振る舞い:控えめに、ご遺族に寄り添う
静かに過ごす: 故人様との別れを惜しむ場であり、ご遺族への配慮が求められます。大きな声で話したり、ふざけたりすることは控え、静かに過ごしましょう。
お手伝いを買って出る: ご両親や親族が忙しくしているようであれば、「何かお手伝いできることはありますか?」と積極的に声をかけましょう。お茶出しや受付、参列者の案内など、できることはたくさんあります。
焼香(お焼香): 自分の番が来たら、指示に従って焼香を行います。宗派によって作法が異なるため、不安な場合は事前に確認するか、周りの人に合わせると良いでしょう。
挨拶: ご遺族や親戚、参列者の方々には、会釈をしたり、「本日はありがとうございます」と一言添えたりして、感謝の気持ちを伝えましょう。
3. 香典・供花・供物:ご両親と相談を
香典や供花・供物については、前述の通りご両親と相談して決めます。
香典: 金額の目安は、関係性によって異なりますが、孫の場合は5,000円~1万円程度が一般的です。親と連名にする場合は、個別には用意しないこともあります。
供花・供物: 親族一同として出すことが多いため、個別に用意するかはご両親の指示に従いましょう。もし個別に用意する場合は、供花は花屋、供物はお菓子や果物、線香などが一般的です。
お手伝い:孫だからこそできること
ご両親やご親族は、葬儀の準備や参列者への対応で非常に多忙です。孫として、以下のようなお手伝いを申し出ることで、負担を減らすことができます。
受付の手伝い: 香典の受け取りや、芳名帳への記帳の案内など。
参列者の案内: 会場への案内、焼香の順番の案内など。
飲み物の準備・片付け: お通夜や休憩時間などでの飲み物の提供や片付け。
小さなお子様の面倒を見る: 小さな親戚の子どもがいる場合、一時的に面倒を見ることで、親御さんが故人様との時間に集中できるようになります。
買い出し: 足りないものがあれば、頼まれて買い出しに行く。
後片付け: 葬儀後の会場の片付けや、供物の整理など。
無理のない範囲で、できることを積極的に手伝う姿勢が大切です。
おばあちゃんへの手紙やメッセージ
直接言葉を交わせなくても、手紙やメッセージを通じて故人様への思いを伝えることができます。
棺に入れる手紙: 故人様との思い出や感謝の気持ち、伝えたい言葉などを手紙に書いて、棺に入れることができます。ご両親に確認し、許可を得てから用意しましょう。
弔辞(ちょうじ): もし、ご遺族から弔辞を依頼された場合は、故人様との思い出や感謝の気持ちを述べましょう。ただし、弔辞は通常、故人様と特に縁の深い方が読むもので、孫が読む機会は多くありません。
お礼の手紙: 葬儀後、お世話になった親戚や友人、関係者へ、ご遺族の代わりに感謝の気持ちを伝える手紙を書くお手伝いもできます。
心のケア:自分自身の気持ちも大切に
おばあちゃんの死は、孫にとっても大きな悲しみです。無理に明るく振る舞う必要はありません。
悲しむこと: 涙を流すことは、決して悪いことではありません。悲しい時は、素直にその気持ちを受け入れましょう。
思い出を語る: ご両親や他の親戚と、おばあちゃんとの思い出を語り合うことで、少し心が軽くなることもあります。
無理をしない: 体調が優れない場合は、無理して全てに参加しようとせず、休むことも大切です。
自分自身の心のケアも忘れずに行いましょう。
まとめ:感謝の気持ちを伝えることが一番の供養
おばあちゃんが亡くなった時、孫としてできることはたくさんあります。大切なのは、故人様への感謝の気持ちと、ご遺族への思いやりの心です。
まずはご両親の意向を確認し、それに沿って行動する。
お通夜や葬儀では、TPOに合った服装と振る舞いを心がける。
できる範囲で積極的にお手伝いをする。
心のこもった香典やお供え物を用意する。
そして、何よりも故人様への感謝の気持ちを伝えること。
これらの行動は、きっとご遺族にとって大きな支えとなり、故人様への最高の供養となるでしょう。悲しい出来事ですが、家族として支え合い、故人様を心穏やかに見送ってくださいね。