弔電はいつ送る?当日手配は何時まで?間に合わせるためのポイントとマナー
訃報を受け取った際、すぐに駆けつけることが難しい場合や、遠方に住んでいる場合などに、お悔やみの気持ちを伝える手段として「弔電(ちょうでん)」を送ることがあります。弔電は、故人への哀悼の意を表し、ご遺族への心遣いを示す大切なもの。だからこそ、「いつ送ればいいの?」「当日でも間に合う?」といった疑問を抱く方も多いでしょう。
この記事では、弔電を送るタイミングと、当日手配で間に合わせるための具体的な時間、さらに弔電を確実に届けるためのポイントとマナーについて詳しく解説します。いざという時に慌てないよう、ぜひ参考にしてください。
弔電はいつ送るのがベスト?基本のタイミング
弔電を送る最も適切なタイミングは、お通夜に間に合うように手配することです。
1. お通夜の開始前が理想
訃報を受け取ったら、できるだけ早く手配し、お通夜が始まるまでに斎場(葬儀が行われる場所)に届くようにするのが理想的です。ご遺族は弔電を読んで、誰からお悔やみが届いたかを確認し、供花や供物の手配を調整する時間が必要になるからです。
2. 告別式の開始前でもOK
もしお通夜に間に合わなかった場合でも、告別式が始まるまでに届けば問題ありません。告別式で読み上げられることもありますし、ご遺族が後日改めて目を通すこともできます。
3. 葬儀・告別式後に送るのは避ける
葬儀・告別式が終わってしまった後に弔電を送るのは、避けるべきです。すでにご遺族は葬儀を終えており、弔電が届いても対応に困ってしまうことがあります。また、すでに斎場を引き払っている場合、受け取りができない可能性も高くなります。
例外: 故人の逝去を葬儀後しばらく経ってから知った場合や、遠方でどうしても間に合わなかった場合は、後日改めてお悔やみの手紙や、ご自宅へ弔問に伺うなどで気持ちを伝えるのが適切です。
弔電の当日手配、何時までに間に合う?
「訃報が急で、当日にしか手配できない!」という場合でも、間に合う可能性はあります。
当日配送の締め切り時間を確認
弔電サービスは、NTT東西の電報サービス「D-MAIL」や、それ以外の民間企業(郵便局のレタックスなど)が提供しています。それぞれのサービスによって、当日配送の締め切り時間が異なります。
NTTの電報サービス(D-MAIL)の場合:
正午(12時)までの申し込み: おおむね当日中に届けられることが多いです。
午後3時(15時)までの申し込み: 地域によっては当日配送が可能な場合がありますが、時間帯指定が難しくなることもあります。
午後3時以降: 基本的に翌日以降の配送になります。
民間企業の弔電サービス:
各社によって締め切り時間が異なりますが、NTTと同様に午後1時~午後3時頃を当日配送の目安としていることが多いです。
【重要ポイント】
必ず**利用する弔電サービスの公式サイトで、当日の締め切り時間と、お届け先の地域への配送可否を確認しましょう。**特に、斎場が都市部から離れた場所にある場合や、年末年始などの繁忙期は、締め切り時間が早まったり、当日配送ができなかったりする可能性があるので注意が必要です。
斎場への確認も忘れずに!
弔電を手配する前に、斎場に「弔電の受け取りが可能か」「何時までなら受け取ってもらえるか」を必ず確認しましょう。葬儀の進行状況によっては、受け取りができない時間帯がある、あるいはすでに葬儀が終了していることもありえます。
弔電を確実に届けるためのポイントとマナー
弔電は、ご遺族への心遣いです。確実に届けるために、以下の点に注意しましょう。
1. 宛名と送付先を正確に
宛名:
原則として、喪主の方の氏名をフルネームで記載します。「〇〇様」または「〇〇様(故・△△様ご長男)」のように、故人との関係を添えると丁寧です。
喪主が不明な場合は、「故〇〇様ご遺族様」や「〇〇様ご親族様」とすることもできますが、できる限り喪主の名前を確認するように努めましょう。
送付先:
斎場の住所と名称を正確に記載します。斎場がホテルなどの施設内にある場合は、施設名だけでなく「〇〇斎場」や「葬儀会場」といった記載も加えるとより確実です。
故人の氏名を必ず添え、「(故 〇〇様 葬儀御係)」などと追記すると、斎場側で判断しやすくなります。
2. 差出人名も正確に
あなたの氏名と会社名・団体名(必要であれば)を正確に記載しましょう。ご遺族が誰からの弔電かすぐにわかるように、故人との関係性を添えることも一般的です(例:株式会社〇〇 友人一同 代表 〇〇、故〇〇様 〇〇会会長 〇〇など)。
3. 葬儀の日程を確認する
誤って別の日程や斎場に送ってしまわないよう、葬儀の日程(お通夜・告別式)と斎場の場所を再度確認してから手配しましょう。
4. 弔電の内容にも配慮を
**忌み言葉(重ね言葉や不幸を連想させる言葉)**や、宗派によっては不適切な表現(「ご冥福をお祈りします」は仏教以外では避けるなど)に注意しましょう。
故人とのエピソードを短く添えることはできますが、長文になりすぎないように簡潔にまとめます。
ご遺族への配慮を忘れず、簡潔にお悔やみの気持ちを伝えます。
5. 届いたか確認は不要
弔電が届いたかどうかを、ご遺族に直接確認することは控えましょう。葬儀で忙しい時に、余計な手間をかけさせてしまうことになります。万一届いていなくても、送る側の気持ちが大切です。
まとめ:弔電は「心遣い」を届けるもの
弔電は、故人を偲び、ご遺族への配慮を示すための大切な手段です。訃報を受け取ったら、まずはお通夜に間に合うよう、できるだけ早く手配することが基本です。もし当日手配になったとしても、各弔電サービスの締め切り時間をよく確認し、斎場に受け取りが可能かを確認することが重要です。
何よりも大切なのは、故人への哀悼の気持ちと、ご遺族への温かい心遣いです。マナーを守り、心を込めて弔電を手配しましょう。
いざという時にスムーズに手配できるよう、この情報があなたの助けになれば幸いです。