携帯電話に「市外局番」は必要なの?意外と知らない電話番号の仕組み
「固定電話はわかるけど、スマホには市外局番ってあるの?」「履歴書に携帯番号を書くとき、市外局番って必要?」
そんな疑問をお持ちではありませんか?携帯電話が主流になった今、市外局番という言葉に馴染みが薄い方も多いかもしれません。この記事では、意外と知られていない携帯電話と市外局番の関係について、わかりやすく解説していきます。
そもそも「市外局番」とは?
まず、市外局番とは、日本国内の固定電話にかける際に、どの市町村や地域にかけるかを示す番号のことです。
例えば、東京の一部地域であれば「03」、大阪の一部地域であれば「06」が市外局番です。この番号は、電話をかける相手の「地域」を識別するために使われます。
携帯電話に「市外局番」は存在しない!
結論から言うと、携帯電話には市外局番は存在しません。
現在、日本で使われている携帯電話の電話番号は、頭が「070」「080」「090」から始まる11桁の番号です。
070: PHSや一部の携帯電話で使われていました。
080: 携帯電話で広く使われています。
090: 携帯電話で最も古くから使われている番号です。
これらの番号は、電話をかける相手の「地域」ではなく、電話会社やサービス(携帯電話、PHSなど)を識別するために使われています。どこにいても同じ番号で電話をかけたり受けたりできるのは、この仕組みがあるからなのです。
なぜ携帯電話に市外局番がないの?
固定電話が生まれた当初は、電話交換手がお互いの電話機をつなぐことで通話が成立していました。その後、自動交換機が導入され、電話番号だけで自動的につながるようになります。この際、効率よく電話をつなぐために、地域ごとに異なる番号(市外局番)が割り当てられました。
一方、携帯電話は「移動体通信」と呼ばれる仕組みです。ユーザーがどこにいても電波が届くように、全国に基地局が設置されています。電話をかける際には、この基地局を通して通話が行われるため、地域を識別するための市外局番は必要ありません。
携帯電話番号と市外局番にまつわるQ&A
Q1. 履歴書に携帯番号を書くとき、市外局番は必要ですか?
A. いいえ、必要ありません。
履歴書や書類に携帯電話番号を記載する際は、「090-XXXX-XXXX」のように、頭の3桁から始まる11桁の番号をそのまま記入しましょう。
Q2. 「市外局番からおかけください」と表示された場合、携帯電話からはどうすればいい?
A. そのまま相手の電話番号を入力すればOKです。
固定電話にかける際、同じ市町村内であれば市外局番を省略できることがありますが、携帯電話からかける場合は、常に相手の固定電話の市外局番から入力する必要があります。
例: (東京03)1234-5678 にかける場合 → 携帯から「0312345678」と入力
Q3. 「市内局番」って何?携帯電話にもあるの?
A. 市内局番も固定電話に使われる番号です。携帯電話にはありません。
市内局番とは、市外局番の次にくる番号で、同じ市外局番の中でもさらに細かな地域や電話交換機を識別するために使われます。
まとめ:違いを理解してスマートに使いこなそう!
市外局番は固定電話の「地域」を識別する番号であり、携帯電話には存在しません。携帯電話は「070」「080」「090」といった、移動体通信を識別する番号を使っているため、どこにいても同じ番号で通話が可能です。
この違いを理解しておけば、書類の記入や固定電話にかける際に迷うことがなくなります。ぜひ、正しい知識を身につけて、スマートに電話番号を使いこなしましょう。