骨塩量とは?骨密度との違いや検査方法を分かりやすく解説!


「骨塩量」という言葉、聞いたことはありますか?骨の健康を考える上でとても大切な指標なのですが、いざ調べてみると「骨密度」との違いがよく分からなかったり、専門用語が並んで難しく感じてしまいますよね。

この記事では、骨塩量とは一体何なのか、骨密度との違いや、どうやって検査するのかを、専門知識がない方でも理解できるように、分かりやすく解説していきます。


骨塩量とは、骨の強さを測る大切な指標

**骨塩量(こつえんりょう)**とは、骨に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分の量を指します。骨はこれらのミネラルがぎっしりと詰まっているほど丈夫になり、骨折しにくくなります。つまり、骨塩量が多いほど、健康的で強い骨だと言えるのです。

この骨塩量を測定する検査のことを「骨塩定量検査」と呼びます。

骨密度との違いは?

「骨塩量」と「骨密度」、この2つの言葉は同じ意味で使われることも多いのですが、厳密には少し違います。

  • 骨塩量:骨全体に含まれているミネラル量

  • 骨密度:骨の単位面積(または単位体積)あたりに含まれているミネラル量

例えるなら、骨塩量は「部屋全体にある荷物の重さ」、骨密度は「1平方メートルのスペースにある荷物の重さ」というイメージです。骨の大きさや形を考慮しない場合は、ほとんど同じ意味として捉えても問題ありません。


骨塩量検査はどんなことをするの?

骨塩量を測る検査の中で、最も一般的に行われているのが「DXA法(デキサ法)」という方法です。

これは、ごく微量のX線を体に照射して、骨のミネラル量を測定する検査です。特に、腰の骨(腰椎)と太ももの付け根の骨(大腿骨近位部)を測定することが多く、これは骨粗鬆症による骨折が起こりやすい場所だからです。

検査自体はベッドに横になるだけで、痛みもなく短時間で終わります。


骨塩量の基準値と評価

骨塩量の検査結果は、「若年成人平均値(YAM)」という基準値と比べて評価されます。YAMは、20~44歳の健康な人の平均的な骨密度を100%としています。

  • YAM値 80%以上:正常な骨の状態です。

  • YAM値 70~80%未満:骨量が少し減っている「骨量減少」という状態です。生活習慣を見直して、骨を強くする対策を始めるのがおすすめです。

  • YAM値 70%未満:骨が非常にもろくなっている「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」と診断されることが多いです。専門的な治療が必要になる場合があります。

YAM値が低いほど、骨折のリスクが高まるため、定期的な検査で自分の骨の状態を知ることが大切です。

骨塩量を増やして骨を強くする方法

骨は年齢とともに弱くなりがちですが、毎日の生活の中で骨を強くする工夫ができます。

  • 適度な運動:ウォーキングやジョギングなど、骨に重力がかかる運動は、骨に刺激を与えて骨を丈夫にします。

  • バランスの取れた食事:骨の材料となるカルシウム(牛乳や小魚、大豆製品)、カルシウムの吸収を助けるビタミンD(サケやキノコ類)、骨のコラーゲンを生成するビタミンK(納豆やほうれん草)などを積極的に摂りましょう。

  • 日光浴:日光を浴びることで、体内でビタミンDが作られます。1日15分程度の日光浴がおすすめです。

健康的な骨を維持するためには、これらの生活習慣を意識することが重要です。

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